2015/10/23

IoT、台湾勢に独自の強み 最新動向伝える講演会

台北市内で10月14~15日、あらゆるモノがネットでつながるインターネット・オブ・シングス(IoT)の最新動向を伝える講演会が開かれた。取り組みを支援する政府関係者から実際のビジネスを手掛ける企業のトップなど多彩な顔ぶれが講演。講師として登壇した国内半導体大手、ロームの台湾設計センターで副所長を務める林志昇氏は、台湾企業がODMやOEMを通じて世界中の企業に入り込んでおり、顧客の新たなニーズをいち早く掴める独自の強みがあると強調し、「IoTは台湾産業界にとって大きなチャンス」と述べた。

イベントはTCA(台北市電脳商業同業公会)が主催し、「Smart Tech×IoT~アイデアと技術が未来の生活を変える」と題して行われた。14日はIoTを取り巻く状況がテーマとなり、林氏が日本での取り組みを説明した。政府系シンクタンクの洪春暉氏は将来、様々なニッチ市場が急拡大する展開が予想されるため、小規模な台湾企業にも大きなチャンスがあると述べた。

15日は実際のビジネスを手掛ける企業が最新動向を紹介した。Thunder Tiger(雷虎科技)の曾良弘氏は自社製品のドローンを持ち込んで取り組みを説明。長距離飛行や安定性に優れており、今後農業や救急・救援分野での展開に期待を示した。Smart Power(智慧電源科技)の黄國展氏は「無線(ワイヤレス)充電」の新技術を紹介。無線充電は世界で普及が進んでいるが、発熱のリスクが問題になっている。黄氏はこの日、ソフトウェアを高度化することで問題を解決したと発表。今後数年で無線充電が急速に普及し、オフィス、家庭、交通などあらゆる場面で利便性が高まると強調した。

TCAは同協会が主催する国際IT見本市、「COMPUTEX TAIPEI 2016」でもIoTが大きな注目を集めるとみている。関連情報の発信や新たな出展企業の発掘を強化している。

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