2017/03/24

◆Computex2016レポート(4) 台湾企業の「強さ」の背景

毎年、Computexに出展する企業の募集が始まるのは10月の上旬。しかし、ブースはほぼ1か月で完売。つまり、台湾では出展したくても出展できない企業が多数あり、申し込みが遅れた企業や出展実績がない企業は「キャンセル待ち」に回る。このキャンセル待ちは小間位置が最終決定する1月下旬まで続く。

つまり、出展を希望する企業は、少なくても会期の8か月前には出展を決めなければならない。Computexの会期は毎年6月の第一週である。前年の10月までにはComputexの出展を決めなければならないわけである。出展企業の中には、まだ出展製品の開発中だったり、先に出展だけ決めて会期までに開発を間に合わせるといった企業も少なくない。

繰り返しになるが、Computexに出展枠を確保することができるかどうかという点が企業の死活問題。台湾企業にとって海外市場の開拓は、出展の申し込みをして、まずブースを確保することから始める。Computexで行う商談が海外における市場開拓につながる「第一歩」なのである。

また、小間位置の決定には過去の出展実績が判断材料とされる。例えば、会場のメイン通路周辺にブースを確保したい場合、単純に申し込み順や小間数に応じた抽選によって決めるのではなく、これまでの出展実績が結果を左右する。理想的な小間位置を確保したい場合、出展を継続することが大切なポイントなのである。

言い換えると、Computexは新規参入の企業はなかなかブースの確保が難しい展示会であると言うこともできる。一度ブースが確保できたら、翌年の出展を目指してまた次の製品開発と海外市場の開拓の動きに取り組む。こうして実績を積むことでより良い小間位置を確保し、出展を継続する。そして、海外から集まるバイヤーとの商談に臨むのである。

こうした展示会を基軸にしたビジネスのサイクルが台湾企業の「強み」を支えているひとつの要素であると言うこともできる。

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◆Computex2017 & InnoVEX2017 開催概要
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*Computex2017とは製品調達及び海外におけるパートナー探しの展示会
*InnoVEX2017とはベンチャーが集まる「ピッチ」と「技術出展」のイベント
主 催:台北市コンピュータ協会(TCA)、台湾対外貿易発展協会(Taitra)
会 期:Computex2017 5月30日 (火曜日)~6月3日(土曜日) 5日間
     InnoVEX2017 5月30日 (火曜日)~6月1日(木曜日) 3日間
時 間:午前9時半~午後6時まで (ただし、最終日は午後4時まで)
会 場:台北世界貿易センター (信義区3会場)、南港ホール(南港地区)
InnoVEX2017 世界貿易センター第3ホール(信義区) 
出展規模:Computex 1,602社、5,009小間(2016年実績)
InnoVEXベンチャー企業217社(2016年実績)
ピッチエントリー企業102社/ファイナリスト25社/優勝賞金100万ドル
来場者・海外から登録者177の国と地域から40,969人(2016年実績)
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