2014/09/23

インタビューパソコン世界一になったレノボの会長兼CEOへの楊元慶氏へのインタビュー

HBR Blog Network記事、"Yang Yuanqing: The HBR Interview"(2014年6月26日付)を紹介する。 記事は、レノボ(Lenovo Group Limited、聯想集団有限公司)の会長兼CEO・楊元慶(Yang Yuanqing)へのインタビューの音声記録(約14分)である。

レノボがIBMのパソコン事業部門を買収して10年近い歳月が流れている。買収当時、さまざまな憶測に基づく記事や論文が発表されていたが、筆者の記憶によれば、かなりネガティブな感じのものが多かったように思う。筆者自身は、香港の会社に勤務してた時期にビジネスで楊元慶とかなり頻繁にお会いしており、氏の市場志向・販売主導の経営アプローチに敬意を表していたこともあり、楊元慶が米国に赴任後、よりグローバルな環境のもとでパソコンを軸とする事業で企業成長を成し遂げるだろうと考えていた。

インタビューの冒頭、楊元慶は「10年前、IBMのPC事業部門を買収した時には、パソコン部門で世界一の会社になるとは考えてもみなかった」と語っているが、実際に今、レノボはパソコン市場で世界ナンバーワンの地位を獲得した。それにしても、楊元慶のこのような”あっけらかん”とした発言は昔も今も変わっていない。

そして、現在、情報通信端末機器の分野においては、タブレットやスマートフォンが急速に成長しており、「新しい時代」の真っただ中にある。このような潮流に乗り、レノボは、「PC plus」を合言葉に、サムソン電子やアップルなどとの競争を明確に視野に入れ、新しい時代におけるビジネスリーダーになろうとして日々経営努力を重ねている。

楊元慶が語る「成功の公式(Success formula)」は①Clear Strategy & Good Execution、②Efficient Business Model & Excellent Operation、③Innovation on Product and Technology、そして④Diversify the Team & Cultureである。いかにも氏らしい基本志向である。楊元慶のアプローチは極めて基本に忠実であり、また、市場志向が徹底している。これも昔と変わらない。

中国北京に事業の起点を持つレノボは1984年以降、約30年の歴史の中で、パソコン分野ではついに世界一の企業になり、今、新しいIT関連機器の潮流変化の中で新たな目標に向けて更なる歩みを続けている。レノボは中国企業の国際化の歴史に名をとどめると思う。

140630 浦上アジア経営研修所/代表 浦上 清

http://asiaitbiz.blog20.fc2.com/blog-entry-1110.html

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