2014/09/02

対中国直接投資の最近の動向(2014年1月-7月)

中国商務部は8月18日に開催した定例プレスカンファレンスで今年1 - 7月の中国の海外直接投資受け入れ数字を明らかにした2014年1 - 7月における対中国直接投資実行額は711.4億米ドル、対前年同期比0.35%減(金融業向け投資を除く)と伸び率がマイナスに転じた。これは7月単月の対中国直接投資実行額が78.1億米ドル、対前年同月比で16.95%減と大きな落ち込みを記録したことによるものである。

中国の今年の外資利用額(実行ベース)は4月までは、サービス業向けの投資を軸に、ほぼ順調な伸びを示したが、5月は対前年同月比6.7%減、6月が同0.35%増、そして7月は同16.95%減と、足元の伸び率から見ると、低迷状況にある。

これは、製造業向けの海外直接投資の実行額が構造的にマイナス成長を続けていることによるものである。今年1 - 7月の製造業向け投資額は252.0億米ドル、対前年同期比14.26%減であった。一方、サービス業の分野における中国の外資利用は対前年同期比11.43%増となり、実行額で397.2億米ドル、対中国直接投資全体に占める比率は55.8%になった。ちなみにサービス業向け投資で気を吐いているのは、物流・運輸サービス業分野である。

今年前半7カ月間の日本からの直接投資は28.3億米ドル、対前年同期比45.4%減、米国18.1億米ドル、同17.4%減、EU28カ国38.3億米ドル、同17.5%減などとなっている。

世界の工場としての中国は今、新しい流れの中にいるようにも思われる。 中国政府は、中国経済のニューノマール(新常態)を見据え、持続的改革の努力を行っているが、このような中において、外資がどのような経営行動を展開するかに引き続き注目したい。

140820 浦上アジア経営研修所/代表 浦上 清 

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