2015/08/04

■CHIPSIP■台湾企業のインテリジェントグラス「SiME」を出展

CHIPSIP社の「SiME」はComputex2014で注目を集めた製品のひとつ。台湾ベンダーが開発したインテリジェントグラスだ。CHIPSIP社はこれまでデジタルカメラ用のカメラモジュールやチップセットの開発で手がけてきた。インテリジェントグラスは完全にオリジナル技術で開発にとりかかった。単眼式のスケルトンタイプで、グラスの右側にコントロール部があり、トランスパレントタイプのディスプレイ(1280×720)、OSはアンドロイド4.2、Wifi,、ブルートゥース4.0、GPSモジュール内蔵。構造や操作方法はITRIグラスによく似ている。

話を聞かせてくれたのは總経理のGeorge Tai氏。「インテリジェントグラスは先端的な医療の分野ではすでに実用化が進められている。しかし、システムで数千万円から数億円もするような高度な医療機器の分野ではなく、もっと業務の現場で使える端末の開発を目指している」という。現場で使う(人が使う)IOTにこだわり、インテリジェントグラスの開発に着手した。

製品名である「SiME」とはSee me(私を見て)を意味する。「グラスで見たものがそのままモニターに映像として映し出される。モニターを通じて現場の状況を共有でき、まずは情報収集端末としてさまざまな用途が考えられる。建物や橋の検査、水道や電気など公共設備の点検、地質の調査など、専門家が現場に行かなくても現場の状況がリアルタイムで確認し、分析ができる。遠隔地からの指示や注意喚起も可能。防災の分野でも需要があるはず」と熱い思いを語る。さまざまな人に使ってもらいたいという思いがひしひしと伝わってくる。

また、開発担当者は「両手が自由になることでどんなアクティブなことができるようになるか、可能性にチャレンジしたい」とのコメント。具体的な可能性を追い求めていきたい分野として8つのキーワードを話してくれた。「子育て、教育、介護、医療、流通支援、在庫管理支援、接客対応、建設」の8つ。

「基本的にはこの8つだが、他にもさまざまな分野での応用が可能であるはず」、「例えば、建設現場ではヘルメットが必要だ。このヘルメットにスマートグラスを装備できたら、工事の手順指示、安全確認、現場実況、作業の記録、情報の共有など作業の効率化と安全対策のために役立つ。建設現場だけでなく、他にも消防士や警察官、展示会やイベントの会場設営(施工)、空港や港湾施設の作業員などヘルメットを着用して仕事をする人はたくさんいる」という。

さらに会場ではAR技術(Augmented Reality/拡張現実)によりグラスにさまざまな情報を映し出すデモをおこなっていた。例えば、美術館で「SiME」をかけて展示してある絵を見ると、作者のプロフィールや解説がディスプレイの中に映し出される。3D画像や動画を映し出すこともできる。クラウド環境を通じて詳細なデータや関連資料などを探し出して映し出すこともできるのだ。

CHIPSIP社 は端末(ハードウエア)を提供するが、アプリケーションの開発者向けに「SiME Smart Glass」のSDK(Software Development Kit)を2014年内目標にリリースする予定。この開発キットではゼスチャー入力のAPIやARアプリを提供してアプリベンダーとの協業を目指す。端末は最終価格として500米ドル以下を目指す。

「ウェアラブルの可能性はまだまだ未知数。言葉だけのブームで終わってしまわないように、業務の現場で必要とされているアプリケーションに目を向け、端末の開発とアプリの開発を一歩ずつやっていきたい」と話してくれた。CHIPSIP社が提供するSDKに注目していきたい。

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