2014/08/31

■日曜コラム■お酒の飲み方<その7>絶対に注意したい日本人ビジネスマンが侵しやすいミス

「乾杯」といったら杯を全部飲み乾すことです。これはお酒の席ではぜひ知っておいていただきたい基本的なマナーです。この点はご存知の方も多いでしょう。
しかし、ここでは「乾杯」よりももっと大切なお酒の席のマナーをもうひとつ紹介しましょう。

それは、「お酒は誘い合って飲む」ということです。実は、「乾杯は杯を飲み乾すこと」ということを知っている方でも、「誘い合って飲むこと」を知らない人、または知っていても実践していない人が意外と多いのです。お酒は誘い合って飲むのが中国では基本中の基本。ひとりでちびちび飲んでいてはいけないのです。ぜひ、実践してください。

中国人がお酒を飲むときは必ずいっしょに飲む相手を探し、グラス向けて「いっしょに飲みましょう」と相手を誘って飲みます。中国ではこれがあたり前のこと。宴会では基本的なマナーなのです。しかし、中国の宴席でこれを実践せず、相手を誘わずにグラスを口に運びんで一人で飲んでいる日本人がとても多い。これはホスト役にたいへん失礼なことをしていることになります。

こういう人を見かけるといっしょの食事会に同席していて実にはらはらさせられます。ホスト役の中国人はこんな日本人を見てどう思っているのでしょう。実は、日本人が考える以上に事態は深刻です。

ひとりちびちびやている日本人を見て、「今日の食事が口に合わないのかな?」、「早く帰りたいのかな?」、「仕事でトラブルでも抱えているのかな?」、「接待が行き届いてないかな?」と思われているかもしれないのです。

逆に、あなたはホストにそう思わせているのです。中国では「お酒は誘い合って飲む」、このことは基本中の基本です。大切なマナーなのです。ひとりで飲むことは、宴席を設けてくれたホスト役に対してたいへん失礼な行為なのです。また、ホスト役だけではなくいっしょに食事会に参加している友人に対してもたいへん失礼な行為なのです。お酒を飲むときには誰に対しても、「いっしょに飲みましょう」と誘い合って飲むことが中国の宴会では大切なマナーなのです。

ホスト役はゲストひとりひとりに杯を傾けて誘って飲む。こうしてゲスト全員に歓迎の気持ちを示し、礼を尽くす。これがホスト役としてのマナー。しばらくしたら、今度は皆さんのほうからホスト役を誘ってみましょう。「お招きありがとうございました」と言って杯を返すことが、今度はゲストとしてのあなたのマナーです。

一対一でも、相手が複数でも、グループ全員に呼びかけてもいい。誘い合ってお酒を飲むことがマナーの基本。「乾杯」(杯を飲み乾す)でも、「随意」(少しだけ飲む)でもいい。誘い合って飲むことが大切です。もう一度繰り返しますが、「乾杯」は杯を飲み乾すことをご存知の方でも、「誘い合って飲む」ということを実践していない方がたいへんと多いようです。ひとりでちびちびと飲んでいてはダメ。ぜひ覚えておいてください。


■お酒を飲む時の注意点
お酒は注いであげてもいい、注いであげなくてもいい。
ひとりでちびちび飲むことはゲストにたいへん失礼な行為。(お酒は必ず誘い合って飲む)
お酒を誘われたたきに「断ること」は相手に対してたいへん失礼な行為。(相手の誘いに応じて飲む)
お酒が弱い人、体調が悪いとき、「最初の一杯だけ」はよくない。(飲まないなら最初から飲まないこと)


■乾杯三原則
第一原則、お酒は誘い合って飲む。ひとりでちびちび飲むことはホスト役に失礼。
第二原則、お酒を誘うときにお互いに飲む量を確認し合ってから飲む。
第三原則、「乾杯」と言ったら、グラスのお酒をぜんぶ飲み乾す。
「乾杯」で杯を飲み乾す以上に第一原則の実践が重要
※他のどこでもいいから余白があるページに入れたい囲み(参考)


■日曜コラム■担当:ASIA-NET代表 吉村 章
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Bridging people, business and culture in Asia


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