2014/08/17

■日曜コラム■お酒の飲み方<その5>「乾杯」の誘いを断る方法はある?

お酒の適量を越え、もう飲めないときはどうやって断ったらいいか。中国人との食事会でこれは切実な問題かもしれません。宴席で彼らの「乾杯攻撃」の前に遭えなく撃沈してしまった経験を持つ方も少なくないはずです。相手が「乾杯しましょう」と何度も誘ってくると、なかなか断りづらいもの。繰り返し誘ってくる「乾杯」をどう断ったらいいでしょうか。

結論を言うと「残念ながら乾杯を断る方法はありません」というのがまず皆さんに伝えたい私の答えです。飲むときにはとことん飲む。食事会でお客さまをもてなすときには、お客さまが残すほど料理を振舞う、お客さまが飲みきれないほどお酒を振舞う、そして自分たちも徹底的に飲む。これが中国式の宴席です。

中国の宴席では「もう限界です」、「飲めません」、「勘弁してください」ということが通じないのです。自分のペースでちびちびとゆっくりお酒を飲みたいところですが、中国の宴席ではこれはマナー違反。「乾杯」と誘われたら腹を括ってとことん飲む。このくらいの気概がないと中国ではやっていけないかもしれません。

「断らずに徹底的に飲むべき」というのが私の結論です。重要な相手であればあるほど、最後までしっかり「乾杯」に付き合う。これが相手から尊敬を勝ち取る最も有効な方法なのです。

しかし、中にはお酒が飲めない人もいるでしょう。お酒がそんなに強くない人もいるでしょう。もちろん中国人もそういう人に無理やりお酒を飲ませたりはしません。中国人の「乾杯攻撃」をかわす方法があります。

それは、その食事会で最初からお酒を飲まないことです。まったく飲まないことです。食事会が始まるときに「今日はソフトドリンクで失礼します」と宣言して、最初からお酒を口にしないのです。

例えば、体調が悪いとき、仕事でまた会社に戻らなければならないような食事会の場合、「最初の乾杯だけお付き合いします・・・」とか、「ビール一杯だけお付き合いします・・・」といってお酒を飲む人がいます。本人は周囲に気を使っているつもりだが、途中からソフトドリンクに切り替えるほうが逆に不自然。「飲めるのに飲まない」という印象を与えてしまうことになります。

もし飲まないのなら、最初から一滴も「飲まない」ことに徹したほうがベターです。体調が悪いときや食事会の後に仕事を控えているときは「最初からお酒を飲まないこと」が最も有効な方法なのです。


■日曜コラム■担当:ASIA-NET代表 吉村 章
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