2014/05/14

サムスン電子、2014年第1四半期の営業利益3.3%減

 サムスン電子は4月29日、今年第1四半期の業績を発表した。 売上高は53.68兆ウォン、対前年同期比1.5%増、営業利益は8.49兆ウォン、同3.3%減、そして純利益は7.57兆ウォン、同5.9%増であった。

 同社の売上高の約6割、営業利益の7割以上を占めるIT・モバイル通信製品分野が苦戦を強いられ、同分野の売上高は対前年同期比1.2%減(モバイル通信同2.5%減)、営業利益は対前年同期比1.2%減となり、半導体事業での好業績はIT・モバイル通信分野のマイナスを補うことができなかった。

 筆者は、これからのサムスン電子の業績は、同社が、営業利益の7割以上を占めるIT・モバイル通信事業をどのように進めるかにかかっているとみており、とりわけ、モバイル製品の中核に位置するスマートフォン事業の展開が同社の今後の成長を左右すると考える。

 スマートフォンの世界で中国市場が中心的位置を占めつつある中で、中国地場企業の急追が顕著であることについては本ブログで何回も指摘している。そして、ここにおいては、中国地場企業の多くが台湾企業とのビジネス連携を強化することで追い上げを現実のものとしていることを認識することが大切である。

 サムスン電子の低迷で韓国経済の先行きに暗雲が立ちこんできた感じもあるが、ビジネス的な表現をすれば、台湾の産業集積を活用し、ビジネスにおける共存共栄を目指すチャイワン(ChinaとTaiwanを組み合わせた造語)企業群がIT産業においてじわっと存在感を高めている。

 サムスン電子のこれからの業績改善のための経営戦略に注目している。

140430 浦上アジア経営研修所/代表 浦上 清

http://asiaitbiz.blog20.fc2.com/blog-entry-1089.html

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