2014/07/13

■日曜コラム■中国人を食事に誘うとき、中国人に誘われたら

■中国では基本的に「割り勘」という習慣がありません
中国人は基本的に「割り勘」という習慣がありません。「貸し」と「借り」を繋いでまた会う機会を作り、人間関係を深めていくのが中国流の食事会です。「貸し」と「借り」が重要な意味を持ちます。食事会では「割り勘」にはしないのです。
もちろん、地域によって世代によって事情は違います。また、ビジネスランチか、会社の食事会かなど、食事会の性格によっても違いはあります。最近では「AA制度」といって支払いを割り勘にするケースもあります。しかし、基本的には「貸し」と「借り」を作る文化です。割り勘はしないと心得ておいたほうがよいでしょう。

■食事会にて注意したい3つのポイント
中国人を食事会に誘うとき、こんな点に注意したいというポイントです。第一に、もしも食事代を「割り勘」にする食事会であれば、食事会が始まる前にひと言「今日の食事会は割り勘」と告げておいたほうがよいでしょう。会費制なら事前に金額を知らせておきます。
恐らく、食事会に誘われたら「誘った人にご馳走してもらえるはず・・・」と思っているはずです。先に「割り勘」の食事会であることを告げておいたほうがよいでしょう。(できれば「割り勘」ではなく、ご馳走あげたいところです。)
2つ目の注意点は、中国人のゲストから会費を取らない場合であっても、ゲストの前で会費を集めることも厳禁です。中国人から見ると会費を集めている様子は非常に不思議な光景と映るはずです。「どうしてみんなから食事代を集めているのだろう」、「ホスト役は全額負担するのではないのか?」と思っているはずです。
ホスト役のあなたが「みんなからお金を集めるケチな人」と思われている可能性があります。自分で自分の「面子」(メンツ)を潰しているのです。その場でお金を集める場合は、ホスト役はゲストを見送ってから会費を徴収する、またはゲストがいないところで目立たないように食事代を集める、こうするべきです。

■あなたがゲストのときは素直にご馳走になればいい・・・
3つ目はゲストとして食事会にさそわれた時の注意点です。恐らくあなたは食事代を負担しなくてもよいはずです。ホスト役が全額を持ってくれるからです。その場で金額を確認して、食事代を負担しようとする必要はありません。
日本人ならついつい「申し訳ないからちゃんと食事代出すよ」、「だめだめ、割り勘にしましょう」と言って、財布を取り出すところでしょう。日本人は食事代の金額を確認して、「せめて私の分だけでも」、「気持ちだけ」と言って、食事代を払おうとします。
こうした行為は逆にホスト役の「面子」を傷つける行為なのです。こんなときは遠慮なく「ありがとうございます。ご馳走さまでした」と言って感謝の気持ちを伝えればよいわけです。ここでできた「借り」はいつかどこからで返せばいいと考えます。
たとえば次の食事会をあなたが企画して彼を誘えばよいわけです。ご馳走になったとき、払うか払わないかはともかく、鞄から財布を出して払おうとする意思を相手に示すことがマナー(?)と考える日本もいるようです。中国人の前でこのような態度は不要です。逆に相手の「面子」をつぶすことになりかねません。絶対にやってはいけない行為なのです。



■日曜コラム■担当:ASIA-NET代表 吉村 章
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Bridging people, business and culture in Asia


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コメント

浦上アジア経営研究所(浦上 清)
2014/7/13 上午 07:35:00
私が香港をベースに中国や韓国で事業を行っていた時、顧客や販売代理店の幹部連中をお招きして食事をすることが多く、もちろんホストの私が支払いをしていました。ただ、時代も大きく変わり、中国企業でさえ、とりわけ欧米系企業を相手にする時は、注意が必要です。今から20年以上前、米国ではディナーはもちろんランチですら顧客はうけませんでした。どうしても意思疎通をよくするため食事をする必要があれば朝食ミーティングを行っていました。食事やナイトクラブでビジネスを決めるというのはある意味フェアではなく、事業のコンセプトや提供できる問題解決能力などで勝負を決めるべき時代に入っているのだと思います。

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