2014/04/04

インドの海外直接投資受入状況(2013年4月-12月)

インド政府商工省産業政策促進局の統計によれば、2013年4月-12月における海外直接投資流入額は165.6億米ドル、対前年同期比3%減であった。

インドへの海外直接投資の流入額の最近の減少は、主として、直接投資の最大分野であるサービス産業への投資が対前年同期比で6割もの減少となっていることによるものである。ここで、サービス分野とは、銀行、保険、アウトソーシング、R&D、技術検査などを含む産業領域を指すものである。

インドの新聞報道などによれば、海外企業はこの分野への投資に対して「静観」の姿勢をとっていいるという。インド経済の目玉ともいうべき産業領域での直接投資の受入が大きくダウンしていることの背景には一体どのようなものがあるのであろうか?

先週、インドでは、下院議会の総選挙の日程が発表されたようだが、報道によると、総選挙は4月7日から5月12日まで地域ごとに9回に分けて投票され、5月16日に一斉開票される。長引く景気低迷に対してこれという策を講じることができていない国民会議派(Indian National Congress)を中心とする現在の政権への批判が強まる中で、最大野党のインド人民党(Indian People's Party)が10年ぶりに政権奪回できるかが焦点となっているという。

こうした状況下で、サービス産業関連の外資は対インド直接投資に踏み切れず、「静観」姿勢をキープしているというのが大方の見るところだそうだ。

さて、インド下院議会の総選挙の結果がどうなるのか、そして選挙結果が判明した後、サービス産業への海外直接投資がまた動き始めることになるのか。筆者ももう少し「静観」することにしたい。


140310 浦上アジア経営研修所/代表 浦上 清

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