2014/04/08

中国のスマートフォン市場、中国勢が大躍進

近年、中国市場はさまざまな産業・製品分野で世界市場の中心的な位置を占めつつある。情報通信端末の世界で言えば、タブレットPCやスマートフォンはこのような大きな流れに乗っているセグメントである。

台湾のDIGITIMES社が発表した2014年の市場見通しによれば、今年の中国のスマートフォン市場は4億2,200万台と巨大市場になる(Digitimes、3月26日付記事を参照)。

現時点では、中国市場向け出荷台数でトップはサムスン電子、第2位はアップルであるが、中国地場企業の驀進(ばくしん)が続いていることに注目したい。

今年は中国地場企業の中国市場における出荷台数は2億7,800万台となり、中国勢が中国市場の65%以上を占めることになりそうだ。ちなみに、中国地場企業の輸出も含めた全体の出荷台数は今年4億1,200万台と対前年比約31%増の見通しだという。中国の地場企業の大躍進にはただ驚くばかりである。

情報通信端末機としてはまだ先端製品の領域にいると思われるスマートフォンの世界で、中国の地場企業があっという間に力をつけ、足元では競争優位を発揮しつつさえある。

一般的な言い方をすると、この背景には、スマートフォン産業がハード・ソフト仕様の両面で強化されたことがあると思う。半導体製品を例にとれば、例えば台湾のMediaTek(聯発科技)などの各種チップセットが中国の地場企業のスマートフォンの開発設計を含めたモノづくりを支えており、中国企業の事業活動の重心はブランド力をつけることや販売チャネルマネジメントなどに移行している。そして、こうした状況が中国勢の躍進を現実的なものにしていると思う。

最後に、中国スマートフォン市場における出荷台数でランキングの上位に入る中国地場企業は、レノボ(聯想)、華為技術、中興通訊(ZTE)、宇龍計算機通信科技(酷派、CoolPad)、TCL、金立通信機器(Gionee)、そして小米科技(Xiaomi)などであることを付記しておく。


140327 浦上アジア経営研修所/代表 浦上 清

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