2014/04/07

対中国直接投資の最近の動向(2014年1月-2月)

中国商務部は3月20日、2014年2月の中国の外資利用に関する実績を公表(「中国投資指南」)した。

2014年1月-2月の中国における海外直接投資の実行額は193.1億米ドルで対前年同期比10.4%増。2月の直接投資の実行額は85.5億米ドル、対前年同月比4.1%増であった。今年も対中国直接投資実行額は順調に推移している。 この点については、「続きを読む」の[追記]を参照いただきたい。
                                    
2013年1月-2月の中国における国別・地域別の直接投資実行額の状況をみると、香港133.2億米ドル、対前年同期比17.6%増、台湾9.9億米ドル、同3.5%減、シンガポール8.6億米ドル、同19.5%減、韓国8.3億米ドル、対前年同期比223.3%増、日本7.2億米ドル、同43.6%減、そして米国7.1億米ドル、同43.1%増などとなっている。

2月までの動きなのでまだ限定的な表現になるが、香港からの直接投資実行額が大幅に増加したことと日本からの直接投資投資実行額が大幅に減少したことなどが特徴的である。


(注)中国商務部の直接投資に関する統計は金融業(銀行・証券・保険)向けの投資を含まない。

[追記]
ご承知とは思うが、昨年の対中国直接投資は実行額ベースで過去最高を更新した。読者の便宜のために具体的な数字を示しておくと、2013年における世界の対中国直接投資実行額は1,175.9億米ドルで、2011年の1,160.1億米ドルを上回った。

日本の中国向け直接投資実行額は2013年は70.6億米ドルと好調な数字を残したが、2012年に日本が記録した過去最高額73.8億米ドルには届かなかった。この意味では、今年の日本の投資は、後述のように、出だしが悪い。

140401 浦上アジア経営研修所/代表 浦上 清

http://asiaitbiz.blog20.fc2.com/blog-entry-1080.html

コメント

浦上アジア経営研究所(浦上 清)
2014/4/19 上午 08:20:00
商務部の4月17日のプレスコンファレンスで今年第1四半期の対中国直接投資実行額の数字が明らかにされた。中国の直接投資受入は全体としては対前年比で増え続けでいるものの日本企業の投資が更に大きく落ちている。http://www.mofcom.gov.cn/xwfbh/20140417.shtml

①商務部統計には金融業(銀行・証券・保険)向け投資が含まれていないこと、②製造業投資の領域では、東日本震災対応型の投資は一服したこと、③円安が定着し、中国での生産に躊躇する動きがあること - などが背景にあると推察される。

日本の新聞の論調は日中関係の冷え込みを反映する落ち込みというものになっているが、一面的かつジャーナリスティックな見方のように思われる。

このあたりの突っ込んだ考察は重要である。

皆さま、何かお気づきの点があればフィードバックをいただきたいと思う。

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