2014/03/07

■コラム■今のグローバル人材育成が路頭に迷う訳(その2) ≪アジア時代の人材育成≫

海外のスタッフが自発的な学びで、日本のビジネスを理解できる場。これが必要だと思うのは私だけではないはずです。寺子屋のような環境を創出して、日本人の「勤勉さ」をうまく浸透させられれば、日本企業は海外人材を根本的にマネージすることができ、世界に類のない、調和重視の多国籍企業を創出できるでしょう。

つまり、多国籍環境でのリードは、日本人をスーパーエリートリーダーに仕立てるのではなく、企業の環境作りで行うのです。アメリカや海外の多国籍企業や、人材育成のトレンドとは別に、個々の日本企業自らの発想で行うこと。

中国・ASEAN諸国に進出する多くの日系企業(サラリーマン海外赴任者)はまだまだ誤解をしています。日本文化がこうだ!日本の会社で働くのだから俺たち
日本のやり方でやれ!みたいな、主張や発想が根底にある・・・、これは絶対に、NGです。そんな雑なやり方は、もともと日本人の流儀・やり方ではないでしょう。

我々は欧米スタンダードのビジネス手法を、あまり疑わずに簡単に受け入れ過ぎています。機能的な欧米の主張や、交渉を下手に使うと、策士策に溺れるだけです。その発想の歪みが現地での撤退や、人材流出を招き、海外進出のトラウマとなる・・・。もちろん、一つのコミュニケーションの手立てとしては必要です。しかし、それだけでは相手からのリスペクトは得にくいのでは・・・。

さらには日本人が、いざ英語を使って行うのは至難の業ですね(本当です)。けれども、依然として今の日本のグローバル人材育成は逆のことをしていますね。欧米流をかじって安心し、肝心な日本をどうやって伝えるかを考えていない。

欧米スタンダードを知っている人材(MBAホルダー等々)が大ナタを振るうだけでは、日本は理解されないのです。それが故に、人材要件やグローバルスキルの定義ができずに、路頭に迷っているのです。これはナショナリズムでも何でもなく、自国を知ってもらうことの自然な行為だと思うのです。本当の愛国心は他国に攻撃的になることではないでしょう。

今の日本のグローバル人材育成で見落としているのは、自分たちの足元を洞察し、物事の良し悪しを見極め、各国の現地法人に主張し、理解・納得を得る力ではないでしょうか。そのために求められる力というのは、自国のマインドを分析でき、客観視できること。そこがあって始めて、欧米スタンダードのスキルを満たす人材が、「グローバル人財」だと思うのです。

皆さんはどう思いますか?

≪ふすまを開けて世界に出よう!≫ 
アジア時代の人材育成を考える コラムニスト 中川直紀

http://glblbizp10.blogspot.jp/

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