2014/02/05

■コラム■2013年対中国直接投資: 拡大するサービス業向け投資で過去最高を更新

中国商務部は今月20日、2013年の中国の海外直接投資の受入・利用実績(金融業[銀行・証券・保険]向け投資を除く)を同部のウェブサイト、「中国投資指南」に掲載した。
2013年の世界の対中国直接投資実行額は1,175.9億米ドルとなり、対前年比5.3%増となった。そして、ここで特筆すべきことは、2013年の前掲投資実行額が2011年の1,160.1億米ドルを上回り、過去最高を更新したことである。
近年、中国向けの海外直接投資は、サービス業向けの旺盛な投資活動に支えられ伸び続けている。2013年の対中国直接投資の内訳を見ると、サービス業向け投資実行額が614.5億米ドル、対前年比14.2%増と大幅な伸びを見せている。このことは、製造業向け投資実行額が455.6億米ドル、対前年比6.8%減であったことを考えると、近年拡大する対中国直接投資の基底には外資のサービス業向け投資への強い意欲と実行力があることが分かる。サービス業の中で特に海外直接投資実行額の伸び率が高い分野は、①社会福利保障サービス、②電気機械修理サービス、そして③娯楽サービスの三業種であった。これで、中国の外資利用全体に占めるサービス業の比率は52.3%となり、製造業の比率38.7%を大きく上回ることになった。
中国市場が、さまざまな産業分野において、「世界市場で中心的な位置を占める市場」になりつつあることを考えると、日本企業には、これまで以上に、中国市場に根をおろした製品開発と事業開発を推進すること、そして中国市場における販売・サービスの抜本的な強化を図ることなどが求められていると言えよう。
なお、2013年の日本の対中国直接投資の実行額は70.6億米ドル、対前年比4.3%減であった。ご承知のように、2012年の日本の対中国直接投資の実行額は73.8億米ドルで、これが日本の対中国直接投資の過去最高記録である。昨年12月の投資実行額が伸びなかったため、記録更新はならなかったが、日本の中国投資が引き続き高い水準にとどまったことは評価できる。

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