2014/01/26

■コラム■【日曜コラム】3つの「没有」(メイヨウ)に気をつけろ

前回のコラムでは中国語の「没有問題」(メイヨウウェンティ)には注意が必要だと書きました。今回はこのテーマをもう少し掘り下げてみたいと思います。

「問題ない」という中国人は「問題あり」と心得ておいたほうがよさそうです「問題ない」という言葉をそのままうのみにしてしまうことは危険です。

「没有問題」という中国人の言葉は、「わかりました」という挨拶程度の言葉と受け止めておいたほうがいいかもしれません。「まったく問題がないはずはない」と考えたほうが賢明です。

彼らは決して悪意を持って意図的に問題を隠しているわけではないのです。「没有問題」は問題があるかないかということよりも、「あなたの話を聞いています」という意味で中国人が使う癖のようなものと考えたほうが無難です。

2つ目の「没有」は「没有関係」(メイヨウクァンシー)です。「没有問題」を連発していた中国人があるタイミングから「没有関係」という言い方になってきます。これは「大丈夫、大丈夫。気にすることはないですよ」という意味です。

しかし、「没有関係」という言葉が出てくると段階になると、その「問題」はかなり深刻な状況に陥っていると考えたほうがよさそうです。つまり、この段階で「問題」を見つけ出し、手当てをしないと手遅れになるかもしれません。私は「問題を発見する最後の機会」と考えています。この段階で「問題」を見つけ出し、手当てをしないと完全に手遅れになります。そんな経験を何度もしてきました。

そして、3つ目に出てくる言葉が「没有弁法」(メイヨウバンファ)です。これは「もうだめです」「仕方ない」という意味。この言葉が出てきたら、完全にアウトです。中国人が「没有弁法」を言い出したら、その時はもうあきらめるしかないでしょう。

「没有弁法」には「自分はできる限りの手を尽くした」「不可抗力だ」というニュアンスがあります。「あきらめ」、「責任逃れ」、「私には責任がない」という「言い訳」の言葉でもあります。完全に手遅れなのです。

本人は「手を尽くした」つもりでも、実はこちら側にはその過程が見えてきません。報告や連絡や相談がないのです。中国ビジネスでトラブルを起こしやすいポイントのひとつがここにあります。中国人の「自分流」です。報告や連絡や相談なしに、「自分流」で事態を分析して、「自分流」に解釈し判断して、「自分流」でどんどんコトを進めていきます。その間の報告、連絡、相談がほとんどないのです。

つまり、問題点の洗い出しは「没有関係」の段階で徹底的にやっておくことが必要です。さらにその問題が深刻になる前の「没有問題」の段階で問題点を探し出し、一つ一つチェックしていくべきなのです。「没有弁法」を言わせてはいけないのです。

「没有問題」「没有関係」「没有弁法」、この3つの言葉は中国人と付き合うときの注意すべきキーワードとして、ぜひ心得ておきたい言葉です。心当たりがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?中国人とうまくつきあっていくコツは、ちょっとだけ先回りをして問題点を事前に洗い出して問いかけてみること。これが必要です。

日曜コラム担当 ASIA-NET 吉村 章

※たくさんの方から問い合わせをいただいている「問題なしという中国人」について
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