2014/01/05

■コラム■【日曜コラム】「春節」前後の中国出張は要注意

新年おめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

さて、お正月気分も一段落。明日(6日)からはいよいよ2014年も本格始動というところでしょうか。しかし、ここで覚えておいていただきたいポイントがひとつ。中国の年末年始はこれからが本番です。中国ではお正月を「農暦」で祝います。「春節」と言って旧暦の正月を盛大に祝うのが中国人の習慣です。

2014 年の「春節」は1月31日です。つまり、2014年が明けてこれから1月末までが中国では「忘年会」のシーズンなのです。そして、「春節」から1週間前後が中国の正月休みになります。

実は、「春節」前後のビジネスは要注意です。なぜなら「春節」は人が辞める時期でもあるからです。一般的に中国では年末から1月にかけて人事評価があります。個人の査定があり、面接があり、ボーナスの金額や翌年の目標が決まります。

ボーナスを受け取ると忘年会のシーズンに入ります。中にはボーナスを受け取って、忘年会を終えてから会社に「辞表」を出すという社員がいます。「春節」を機に会社を辞め、心機一転、正月休暇後は新しい職場に出社するというパターンです。

ここで注意したいのは業務の「引き継ぎ」です。中国の企業では辞めていく社員から後任者へ業務の「引き継ぎ」が期待できないことが多く、辞めていく社員が後任者に「引き継ぎ」をしないまま突然会社をやめてしまうこともあります。

日本なら部署が変わったり会社を辞めるとき、必ず後任を決めて、この後任者を連れて取引先に挨拶に行くことが「あたりまえ」ですが、中国ではそうではありません。業務の「引き継ぎ」が十分に行われないまま担当者が転職してしまうことがあるのです。

「春節」の前後は特に人の移動が激く、重要案件の打ち合わせや決定はできれば見送ったほうが無難です。なぜなら「春節」が終わってからその会社を訪問してみると担当者がいなくなっている(転職してしまっている)ということがあるのです。

担当者が代わるとプロジェクトはゼロスタートになり、再度打ち合わせが必要となるケースもあります。ビジネスは「会社」対「会社」の契約で動くのですが、中国の場合、時には会社間の契約よりも担当者の現場レベルでの判断が優先されることがあり、この点は日本企業が注意すべきポイントのひとつです。「個人」と「個人」の信頼関係の構築と密接な連絡がより重要なのです。

日曜コラム担当 ASIA-NET 吉村 章


※たくさんの方から問い合わせをいただいています「中国人に絶対送ってはいけない品物」は、こらちの バックナンバーはこちらからご覧いただけます。

http://www.ippc.biz/DetailComment.aspx?nid=1340

コメントを投稿