2013/12/29

■コラム■【日曜コラム】日本の「忘年会」とは様子が違う中国や台湾の「忘年会」

中国や台湾の「忘年会」とは社長が社員全員の一年の労をねぎらうために主催する食事会です。社員全員を集めて、レストランやホテルを貸し切りで行ったり、時には街のホールや集会所で行ったりすることもあります。また、社員の家族も呼んで盛大に行う会社もあります。部署ごとに集まって、10~20人単位で居酒屋で行う日本の忘年会とは様子が違うようです。

もちろん費用は全額会社持ちです。日本のように「会費制」とか、「割り勘」とかではありません。時には「社長自らのポケットマネーで・・・」ということもあります。全員参加のビンゴ大会や部署ごとの余興、カラオケやアトラクションなどを行う会社もあります。社長自らが景品を出して、社員に振る舞うというケースもあります。

「忘年会」にお客さんとして取引先を招くケースも少なくありません。こちらから申し出ればたいていは歓迎してくれるはずです。「紅包」(ご祝儀)を持って出かけて行きましょう。筆者は駐在時代にこうして何度も取引先の「忘年会」に参加しました。

実はこの「忘年会」に参加すると、会社の内部の様子が実によくわかります。単に食事に行くのではなく、会場の中の様子を見回すと・・・。テーブルの数、配置、席順・・・。そして、社長の周りに誰が座っているか、部門ごとのリーダーの位置関係etc. こんなところがチェックポイント・・・。

社内の雰囲気、今年の業績、会社の勢いなど・・・。今年の売上げはどうだったか? 業績を上げているのどの部門か? 社内の人間関係は? 社長が社員に慕われている様子etc. 会社の中の様子がけっこう手を取るようにわかります。社内の雰囲気が実によくチェックできるのです。

もうひとつ大切なチェックポイントは窓口になっている社員の動向です。実は忘年会の時期は転職のシーズンです。新しい年もボーナスをもらって、「春節」休み(お正月休暇)を機に辞表を出して会社を辞めるという人もいます。

「来年もよろしくお願いしますね」というひとことを言うためにわざわざ日本から出張を入るという商社の友人がいます。彼は生き生きと仕事をしているか、会社に不満を持ちんがら仕事をしていないか、お酒を飲みながら話をします。会社に対するホンネを聞く絶好の機会でもあるのです。商社の友人は長い取引を続けていくためには「忘年会」への出席は毎年欠かさないそうです。「忘年会」は担当者とホンネで話ができる時間を作る貴重な機会なのです。

日曜コラム担当 ASIA-NET 吉村 章


※たくさんの方から問い合わせをいただいています「中国人に絶対送ってはいけない品物」は、こらちの バックナンバーはこちらからご覧いただけます。

http://www.ippc.biz/DetailComment.aspx?nid=1340

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