2013/12/22

■コラム■【日曜コラム】「春節」は最も転職の多い季節

中国のお正月は「農暦」でお正月を祝います。香港や台湾でも同じです。来る2014年の「春節」(お正月)は1月31日です。1月30日が「除夕」(大晦日)となります。「徐夕」から「春節」を跨いで1週間ほどが正月休暇となります。

1月1日はどうかと言うと、新暦でお正月を祝う日本のような特別や雰囲気はありません。1日は祝日になり仕事は休みになりますが、12月31日も1月2日も通常通りの仕事です。旧暦の正月である「春節」を盛大に祝うのが華人圏の習慣なのです。

「春節」の前後は重要な案件の打ち合わせや意思決定は避けたほうが無難です。クリスマスから年末年始、そして「春節」までは何かと慌しい季節です。重要案件の決定は慎重に進めたほうがいでしょう。実は、この「春節」の前後は転職が多い時期なのです。

「春節」の正月休暇を機に会社を辞める人、ボーナスをもらって会社に辞表を出す人、新しい年を新しい職場で迎えようとする人etc. 「春節」は人が動く季節です。この時期は一年でも最も転職が多い季節なのです。

「正月休暇後、担当者が代わってしまった」、「窓口だった人が会社を辞めてしまった」というケースもあります。大きなプロジェクトの最終決定はできればこの時期を避けたほうが無難かもしれません。「重要案件の決定は旧正月明け」、「この時期の出張はできる限り控えている」という人もいます。

日本の会社では考えられませんが、中国や台湾では担当者が代わってしまうと商談が最初から組み立てなおしということがよくあります。会社を辞める担当者が後任者に十分な「引き継ぎ」をしないまま会社を辞めてしまうということがよくあるのです

重要な案件は会社とトップの意向を十分に確認し、実務の担当者とも普段以上に連絡を密に取り合い、十分なコミュニケーションを欠かさないように仕事を進めることをお勧めします。「春節」の前後は特に注意が必要な時期です。

筆者は基本的に「春節前後の出張はできれば避けるべき」と考えますが、「敢えてこの時期に出張を入れている」という商社の友人もいます。その目的は「忘年会」です。彼は「春節」前に敢えて出張を入れて現地で取引先の「忘年会」の梯子をするというのです。

そのひとつの理由は、彼に言わせると「担当者の進退確認」だと言います。「一年間、お疲れ様でした。お世話になりました。来年もいっしょにがんばりましょう」という挨拶。さらに来年の具体的な計画や将来の方向性など、担当者とのコミュニケーションを取り、信頼関係を深めるには、忘年会の時期は絶好の機会なのです。

ビジネスは「会社」対「会社」が基本です。契約書を交わして仕事は会社対会社で進めていきます。しかし、実際の仕事の現場を動かしているのは担当者です。仕事の現場では「人」対「人」の信頼関係が重要。あたりまえのことなのですが、特に華人圏では「人」対「人」の信頼関係を十分に意識してビジネスを進めていく必要があります。

次回は引き続き中国や台湾の「忘年会」について取り上げます。

日曜コラム担当 ASIA-NET 吉村 章


※たくさんの方から問い合わせをいただいています「中国人に絶対送ってはいけない品物」は、こらちの バックナンバーはこちらからご覧いただけます。

http://www.ippc.biz/DetailComment.aspx?nid=1340

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