2013/12/08

■コラム■【日曜コラム】知り合ったばかりの中国人からいきなり失礼な質問をされたら・・・

「お給料はいくらですか?」とか・・・、
「出身校はどこですか?」とか・・・、
「ご自宅はマンションですか? それとも一戸建て?」など・・・、
知り合って間もない中国人から突然こんな質問をされた経験ありませんか?

「家族は何人ですか?」、「結婚していますか?」、「お子さんは何人ですか?」など、こんなんふうにプライベートな領域にどんどん踏み込んでくるケースも少なくないようです。まだそれほど親しいわけでもないのに、彼らは遠慮なくこんな質問を浴びせてきます。私の経験ですが、時には初対面の相手から「年収はどのくらい?」とか「お子さんの学校は市立?公立?」なんて聞かれたこともありました。

たぶん普通の日本人なら、突然の質問にびっくりして、どう答えたらいいか戸惑ってしまうでしょう。「ちょっと待って」と引いてしまう人もいるのではないでしょうか。「なんて失礼な人なんだ」と拒否反応を示す人もいるでしょう。日本人同士なら知り合って間もない人にこんな質問はしないはずです。まして初対面の人にこんな質問をしたら相手は気分を悪くするでしょう。

しかし、中国人はどうやら違うようです。初対面でも極めてプライベートな質問を遠慮なしにぶつけてくることがあります。実は、中国人が初対面の相手にこんな質問をするのは、「早く親しくなりたい」という気持ちの現れなのです。「こんなふうにプライベートの話が互いでできるような関係に早くなりたいですね」という気持ちが背景にあるのです。

キーワードは「急接近」です。あなたの年収を本当に確認したい訳ではなく、「少しでも早くいい友達になりたい」という気持ち。初対面から一気にふたりの距離感を縮めくるのが中国人なのです。

一方、日本人は一歩ずつ段階的に関係を深めていこうとするのが一般的です。「親しき仲にも礼儀あり」という言葉があります。親しい間柄でも節度を持って接します。「急接近」ではなく、少しずつ一定の距離感を保ちながら、徐々に関係を深めていくのが日本流です。

つまり、「初めて会った人」が次に会う時には「知り合い」になり、「知り合い」から「友人」へ、そして「いい友人」から「親友」へと段階的にふたりの関係を発展させていきます。このように距離感を保ちながら一歩ずつ関係を深めていくのが日本流で、初対面の相手にいきなり「あなたの年収はいくら?」とは聞かないのです。

日本人は中国人の突然の質問に戸惑う人がほとんどでしょう。急接近で親しくなろうとする中国人を「馴れ馴れしい」、「違和感がある」と感じてしまうことが多いのではないしょうか。しかし、そう思わずに人間関係を深める絶好の機会と考えてみましょう。

もちろん、だからと言って年収を答える必要はありません。答えたくない質問もあるでしょう。嘘をついてごまかす必要もありませんが、もし可能であれば先回りで模範解答を準備しておくといいかもしれません。

例えば、年収を聞かれたら、「私の年収は陳さんの5倍ぐらいだが、日本は中国より10倍ぐらい物価が高いからきっと小遣いは陳さんのほうが多いよ」とか・・・。彼はあなたの年収を聞きだしたいのではなく、会話のキャッチボールをするためのきっかけをつかみたいだけなのです。ちょっとしたひと言でふたりの距離感は一気に縮まるはずです。

日曜コラム担当 ASIA-NET 吉村 章


※「中国人に絶対贈ってはいけない品物」 こちらのコラムもぜひご覧ください。

http://www.ippc.biz/DetailComment.aspx?nid=1340

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