2013/11/22

■コラム■サービス業向け投資が主導する対中国直接投資

中国商務部は11月19日、定例プレスカンファレンスを行った。この会議における報告の中から中国の今年10月および1-10月における外資利用(直接投資実行額)に関する部分を取り上げ、幾つかの特徴点を示しておきい。

 2013年1-10月の中国における海外直接投資の実行額は970.3億米ドルで対前年同期比5.8%増。10月の直接投資の実行額は84.2億米ドル、対前年同月比1.2%増であった。
                                    
 2013年1-10月の中国における国別・地域別の直接投資実行額の状況をみると、アジア10カ国・地域836.3億米ドル、対前年同期比7.2%増(香港634.6億米ドル、同10.5%増、日本64.6億米ドル、同6.3%増など)、米国30.4億米ドル、同12.4%増、そしてEU64.0億米ドル、同22.3%増などとなっている。

 昨年、日本の対中国直接投資実行額が過去最高を更新したことはご承知の通りだが、10月までの実績をみると、日本からの直接投資が対前年同期比で昨年を上回っており、注目に値する。

  対中国直接投資の産業分野別の状況をみると、近年、中国では外資がサービス業向けに積極的に直接投資を増やしていることが統計数字に表れており、新しい時代の流れを感じとることがでる。

 今年1-10月におけるサービス業関連向け直接投資は498.1億米ドル、対前年同期比13.9%増であった。また、中国における海外直接投資実行額全体に占めるサービス業の比率は51.3%と50%を超え、製造業向け投資実行額の同比率39.5%をかなり大きく上回った。ちなみに、今年1-10月の製造業向け直接投資実行額は382.9億米ドル、対前年同期比5.3%減であった。

(131122/浦上アジア経営研修所)

 (注)中国商務部の直接投資に関する統計は金融業(銀行・証券・保険)向けの投資を含まない。

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