2013/10/20

■コラム■【日曜コラム】「緑の帽子」は妻を他の男に奪われた男という意味 <贈り物の品物選びに要注意 (3)>

10月から「日曜コラム」を担当します吉村です。このコラムも3週目になりました。お陰さまでご覧いただいた方からたくさんのメールをいただいています。
このコラムは「異文化理解」を基本にアジアでのビジネスで注意すべきポイントを「転ばぬ先の杖」として紹介していくコラムです。バックナンバーもあわせてご覧ください。
毎週日曜日のコラムですがぜひご覧いただき、ご意見やご感想などのメールをいただけると幸いです。


■テーマ■「緑の帽子」は「妻を他の男に奪われた男性」という意味 <贈り物の品物選びに要注意 (3)>

「贈る物選びには注意」というテーマです。お土産として相応しくない品物です。答えは①× ②× ③× ③× ④× ⑤× ⑥×です。実は、すべて「贈り物」として相応しくないものです。「時計」はだめ、「傘」も「扇子」もダメ。そして前回は「お菓子」を贈るときには渡すときの言葉に注意という説明をしました。今回の解説は「緑の帽子」です。

■ケーススタディ■「贈り物の品物選びに要注意」

① 職人が手作りで仕上げた伝統工芸品の和傘【×】
② 日本各地の有名お菓子を集めた詰め合わせセット【×】
③ 設立25周年を記念して作ったインテリアとしても美しい木目調の置時計【×】
④ 秋葉原でしか買えない数量限定のキャラクターデザインの可愛い扇子【×】
⑤ 太陽パネルで電池交換の不要なハイテク目覚まし時計【×】
⑥ 会社のエコキャンペーンで製作し、TVでも有名になった緑の帽子

今回は⑥の「緑の帽子」がどうしていけないか。その解説です。


■「緑の帽子」は不倫をイメージさせる

「緑の帽子」をかぶることは「不甲斐ない男性」を意味します。また、「妻を他の男に奪われた男性」という意味もあります。「緑の帽子」がダメな理由について、実は諸説あるようです。

これはそのひとつです。昔の中国の元王朝、明王朝時代に娼婦の親族の家長は「緑色の頭巾」(一説には青)を頭に巻いていたという説があります。また、当時は色によってその階級や身分を表わしていたようで、身に付ける衣服の色まで法律で制限がありました。実は、「緑」や「青」は「賎職」の色とされていました。

当時は階級制度が厳しく、「娼婦など賤職に携わる人々は緑の衣服を身にまとうように」という決まりがあったとも言われています。「娼婦の父および家族は青や緑色の帽子をかぶること」という規則があり、それが「緑の帽子」という形で現代に残り、「戴緑帽子」(dai lumaozi)という中国語は「妻を寝取られた男」という意味するが今でも残っているわけです。

また、こんなエピソードもあります。あるところに浮気をしている女性いました。この女性は自分の夫が出張に行くときに「緑の帽子」を被せて家を送り出したそうです。彼は商人でたびたび出張がありました。女性の浮気相手の男性は帽子の色を見て、女性の家に行くかどうかを判断しました。

つまり、「緑の帽子」をかぶらせて家を送り出した日は、「今夜は夫は帰ってこない」という浮気相手の男性へのサインなのです。何も知らない夫は「緑の帽子」をかぶって仕事に行きます。それで「緑の帽子」が「妻の不倫に気づかない情けない夫」、「妻を他の男に奪われた男」、「不甲斐のない男性」を意味しているわけです。

このエピソードは中国人ならみんな知っています。ですから、中国人の女性の前に「緑色の帽子」をかぶった男性が現れると、彼女たちはくすくす笑います。男性が「緑の帽子」をかぶっているということは、「私の妻は実は不倫をしています」、「私のガールフレンドは別の男性と浮気しています」、「私は甲斐性のない男性です」とみんなの前で公然と宣言しているようなものです。中国へ出張や旅行で出かけるときには、くれぐれも「緑の帽子」はかぶらないように・・・。もちろん、プレゼントとしても相応しくない品物です。

※次回は「絶対に贈ってはいけない品物」の続編です。ぜひ、下記URLからご覧ください。

日曜コラム担当 ASIA-NET 吉村 章

http://www.ippc.biz/DetailComment.aspx?nid=1475

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