2014/03/17

◆COMPUTEXに出展する日本企業<1>フィールドシステム(沖縄県) 音声で送る文字情報 「サウンドコード」

ここでいくつかの事例を紹介しよう。まず最初に紹介するのは沖縄から出展したフィールドシステムである。沖縄県では域内企業の海外進出を支援するため「フロム沖縄推進機構」が毎年COMPUTEXにブースを設けている。フィールドシステムも沖縄グループとして出展。「フロム沖縄推進機構」のブースを活用し、県の支援を受けて出展コストを抑えての出展である。

「サウンドコード」とは文字情報を音声化して送信するという技術。ネット環境がないところでも、符号化された音声を使ってテキスト情報を送信することができる。スピーカーから流れてくる音楽をスマートフォンのマイクで音声を受信し、アプリによって音情報を文字情報に変換。符号化された音声を使って、文字情報のやり取りができる。新たなコミュニケーションモデルの創造を提案する技術である。これはネット環境や通信環境が整っていないところでも文字情報が流せるというところがポイントだ。

例えば、コンサート会場で楽曲の「歌詞」を符号化して音情報として流す。マイクで音楽を受信するとスマートフォンには歌の「歌詞」が表示されるという仕組みだ。野球やサッカーのスタジアムで音楽を流してその中に文字情報としての選手のプロフィールを盛り込んだり、災害時にスピーカーで流す警戒情報の呼びかけの中により詳しい文字情報を盛り込んでスマートフォン宛に流したり、つまりネット環境や通信環境がない場所でも文字情報のやりとりが可能であるという点が注目すべきポイントである。

当初、台湾ベンダー向けにパートナー募集の呼びかけを行っていたが、ブースではアフリカ諸国のバイヤーが何人も来たという。ネット環境が未整備な地域で、音楽(音声)で情報伝達ができるという点に興味を示したようだ。また、足を停めて見て行くアメリカ人や日本人も多かったという。出展の責任者によると、「日本国内の展示会に出展すると埋もれてしまうことが多いが、COMPUTEXでは日本から来たバイヤーの眼に留まる」、「本当かどうかはわからないがアメリカの軍関係者という人が熱心に説明を聞いていった」という。

フィールドシステムではCOMPUTEXの会期中に丸一日をかけて会場内で出展企業を回っている。「サウンドコード」に関心を持ってもらえそうな出展企業に製品を紹介し、技術情報の説明をすることが目的だ。実に積極的な取り組みであり、このフットワークのよさには脱帽だ。コンペティターをコンペティターとして認識せず、「協業」できる部分を積極的に探すという姿勢である。

フィールドシステムの責任者は「私たちの情報はまだ発展途上で未完成の部分もある。しかし、興味を示してくれる企業からのコンタクトがあり、『いっしょに開発に取り組みたい』という申し入れもあった」、「待っていても仕方がない。海外ビジネスは積極姿勢あるのみ。現在進行形で技術開発を進めているという我々の存在を知ってもらい、認知してもらった上で同じ仲間を集めるという意味でもCOMPUTRENDは出展の意味がある」とコメントする。


ASIA-NET 吉村

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